2012年10月26日、Microsoft社のPCおよびタブレット用OS「Windows 8」が全世界で発売開始された。
アップグレード版における期間限定の優待プログラム(1200円、ダウンロード版)や格安価格(3300円、ダウンロード版)での提供などにより、ライセンス販売数が発売1か月で4000万本、10週間余りで8000万本を突破する(
*1)など、PC販売不調のささやかれる現状に首をかしげたくなるような快進撃が続いている。まあ価格が通常価格になってからが正念場だろうが。
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しかし、各方面からはユーザーの不満が相次いでいる。その中でも最も多いのが、「スタートボタンがない」であろう。この意味するところは、
・インストールしたソフト(アプリ)をどのように起動するのかわからない
・ユーザーフォルダー(ドキュメントやピクチャなど)へのアクセスが面倒だ
・プログラムやファイルの検索が気軽にできない
など。
今までWindowsを使ってきたことのあるユーザーであれば、これらの操作に不安を覚えると、Windows 8に手を出さないのも納得である。
これは、Windows 8が一体型PCやタブレットなどのタッチパネル搭載モデルを意識したUIにしたため。
個人的には「無理に同じOS(UI)にしなくてもよいのでは?」と思うが、PC、タブレット、携帯電話などのすべてのプラットフォームで同じUX(ユーザー体験)の実現を目指すMSの方針がある以上、まあ仕方がない。開発担当がMSを追われる事態になっているのも、噴出する批判を顧みれば納得だろう(汗)
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Windows 8の開発者向けプレビュー版(Developer Preview)までは、レジストリを改変することでスタートボタンを表示できたのだが、一般ユーザー向けプレビュー版(Consumer Preview)以降、現在の製品版に至るまでスタートボタンが完全に消失してしまった。
どうしてもWindows 8のパネル調の「Modern UI」に慣れない、スタートボタンを復活させたいというユーザーにとって、これから紹介するソフトは重宝される存在である。
1. Classic Shellとは?
1.1 概要
「Classic Shell」は、 Ivo Beltchev氏によって作成された、Windows 8にスタートボタンを表示させる機能を含むWindows用ユーティリティソフト。
有限会社 電机本舗により、日本語化および各種変更を行なったリビルド・再配布版が配布されている。
※以降、「Classic Shell」は後者の日本語版を指すものとする。
スタートメニューも再現されており、ビジュアルスタイルはクラシック、XP、Vista/7スタイルから選択可能。