2012年11月21日水曜日

imoten - iモードメールを任意のデバイスで利用する(予備知識編)

題名そのままです。
docomo SIMの入っていないデバイス、たとえばiPhoneなどのiOS搭載デバイスやAndroidスマートフォン、タブレット、はてはPCのメーラー(Mozilla ThunderbirdやWindows Live メールなど)でdocomo.ne.jpのメールを送受信できるようにする方法・・・

の前説w
最低限の仕組みを知っておかないと、トラブル発生時に原因特定ができないため。



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現在、docomoはiモード、spモード契約者に対して「@docomo.ne.jp」メールアドレス(以下、docomoアドレス)を付与しているが、このご時世にdocomo端末しか利用できないのはナンセンス。
2013年1月にspモードメールを「スマートフォンやタブレットなど複数の端末からマルチデバイスに利用することが可能」となる「ドコモメール」を提供予定(*1)だが、後手後手の感が否めない。

※1/16追記
非公式ながら、ドコモメールの提供時期が当初の2013年1月から2月中旬以降に延期となった模様。どれだけカマせば気が済むんでしょうかね(汗)
【悲報】1月リリース予定の「ドコモメール」、2月以降へ延期。 | APPREVIEW

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Androidであれば、最強のメーラー「IMoNi」が無償で提供されており、iPhoneでは「imoco」が450円で提供されており、ほかにもいくつかアプリの選択肢がある。
私も上記のアプリを利用させてもらっており、非常に便利だと感じている。きっとあなたもアプリ名くらいは知っていることだろう。
docomo SIMを挿していないにも関わらず上述のアプリによりdocomoアドレスが送受信できるのは、「iモード.net」による。

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iモード.netは本来、iモードのメールBOXにPCなどからWebブラウザを通してアクセスすることを可能にするサービス。docomo IDとPasswordを利用してログインする。利用には月額210円がかかる。
察しの良い人ならわかるだろう。上記のアプリは、このプロセスをアプリに実装しているのだ。それだけではなく、送受信したメッセージをサーバーからコピーしてデータとして残したり、アドレス帳からメールアドレスデータを呼び出して差出人欄、送信先欄に表示するなどの便利機能を備える。
ここでこんな考えが生じる。「上のアプリを利用すれば解決じゃないか。何をいまさら。」

まあ、その通りなんだが(笑)、たとえば、スマホとタブレットの両方で利用するときはどうだろう。
iモード.netを利用した前述のソリューションには、ある重大な問題点が存在する。
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セキュリティ向上のためか、通常のiモード端末ではなく、iモード.net経由でメールBOXへアクセスされると、システムは「iモード.net ログイン通知メール」なるものを発行し、ログインされた瞬間に自らのdocomoアドレスあてに送信する。
また、IMoNiやimocoといったアプリを利用すると、iモード端末のようにリアルタイムでメールを受信することができないため、決められた間隔(3分や5分など)でログインを行い(この瞬間ほかのiモード.net利用端末はログアウトされる)、新着メールがあれば受信するという仕組みをとっている。次回以降のメールBOXチェックの際は、端末に残ったキャッシュにより再ログインしなくてもよい。

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つまり、上のようなアプリを複数の端末(iPhoneとiPad、iPhoneとAndroidスマホなど)で利用した場合、以下のような状況に陥る。

①端末Aがメールチェックのためログインすると、通知メールが発行され、端末Bはログアウトする。
②端末Bはログアウトしたため、メールチェックのためにログインし、通知メールが発行される。このとき端末Aはログアウトする。
③①→②→①→・・・が繰り返される。
上述の状況だと、端末A、Bがメールチェックを行なった回数だけログイン通知メールを受信しなければならない。そして、メールBOXにメッセージが1000通(メールBOXの上限)蓄積されると、iモード.netにログインできなくなる。なぜなら、ログイン時に発行されるログイン通知メールを受信できなくなるからである。

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IMoNiやimocoなどのアプリを単独で利用すれば、上記のような問題は発生しにくくなるが、メールチェックはスマホで、返信はタブレットやPCで、なんて使い方ができない。
これだからキャリアメール離れが進み、ひいてはdocomo離れにつながるんですけどね。

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これで、これからすることがわかっていただけただろう。
「iモードメールを任意のデバイスで利用する」
である。

「おいおい、最初にspモードメール言うてたやん!?」
ご安心を(スッ←
iモードメールアドレスとspモードメールアドレスはメールアドレスを変更しなくとも入れ替えが可能なので、それまでspモードメールアドレスを利用していた人も、iモードを追加で契約し、入れ替えを行えばよいのだ。これにより、それまで使っていたメールアドレスを任意のデバイスで利用可能となる。

「2つ契約したら、さらに315円かかるやん!」
ご安心を(スッ←
spモード(月額315円)とiモード(月額315円)を同時に契約してもISPセット割により1つあたり157.5円が割り引かれ、1つ契約しても2つ契約しても料金は変わらず月額315円なのだ。

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必要なもの
■iモード契約
iモード.net契約(月額210円)
imotenimode.netのメールをSMTPで転送するプログラム
Javaがインストールされた環境≒SMTPサーバーとなるPC(Win、Mac、LinuxどれでもOK!)
  ↑自らサーバーを立てるか、VPS(仮想プライベートサーバー)を用意する必要あり
■分からないことを自力で調べる力(人に教えられるほど詳しくありません(汗))

上記の他にも必要なものがあるかもしれないけど、こんなもんだったと思う。

手順編では、私が行なった手順を書く。ちなみに、私は自らサーバーを立てる選択をしたため、VPSの方は何とも言いがたいが。今度VPSにも導入してみたいと思う。

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