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2013年11月1日(日本時間)、GoogleはAndroid 4.4搭載のNexus 5を発表、発売した。
この機種は、Nexusブランドを冠する最新のスマートフォンで、SIMロックフリーとなっている。
この端末のスペックなどは、こちらの記事を参照されたい。
先日の記事で触れたが、auのiPhone 5にて利用のNano ICカードをNexus 5に挿して通話できたらいいなーと思っていたため、docomoのSIMカードも含め、実際に挿してみて検証することにした。
1. 検証の前に
1.1 検証内容
検証内容は、通話、およびデータ通信の可否。通話については、電話に出ることができ、かつ正常に受け答えできるかどうか、データ通信については、必要に応じてAPNを追加した後で、パケット通信を行うことができるかどうかにより判断する。
1.2 検証に利用するSIMカードと契約
検証するSIMカードと契約は、以下の通り。■通話
- docomo(Galaxy SIII α対応)のminiUIMカード(micro SIM)・・・タイプXi
- au(Xperia UL対応)のMicro ICカード(micro SIM)・・・LTEプラン
- au(iPhone 5対応)のNano ICカード(nano SIM)・・・LTEプラン
- docomo(Xperia AX対応)のminiUIMカード(micro SIM)・・・mopera U、Xiデータプラン フラット
- au(Xperia UL対応)のMicro ICカード(micro SIM)・・・LTE NET、LTEフラット
それでは、検証に入っていく。
2. 検証作業と結果
検証の際、スクリーンショットをとったのだが、撮り忘れ、後で撮ったものもあるため表示時刻がバラバラなのは容赦いただきたいw
2.1 通話
2.1.1 docomo (miniUIMカード)
まずは、docomoのminiUIMカードを挿す。そして電源を入れると、SIMカードを認識し、このような表示となる。
「端末の状態」を開くと、自局の番号が表示され、アンテナ強度も表示されている。
別の電話機からこの番号宛に電話をかけると、見事通話できた。
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2.1.2 au (Micro ICカード)
次に、auのMicro ICカードを挿す。「端末の状態」画面では、自局の番号を認識するものの、アンテナ強度は0dBm、アンテナピクトも圏外の表示。
電話をかけるも、「こちらは、auです。~」と言われ通話できなかった。
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2.1.3 au (Nano ICカード)
最後に、auのNano ICカードを挿す。もちろんnano-microSIMアダプターを使った。上と同様に、圏外表示となり通話できなかった。
2.2 データ通信
2.2.1 docomo (miniUIMカード)
まずは、docomoのminiUIMカードを挿す。Nexus 5ではXi対応SIMカードで、ISPにmopera U スタンダードタイプを契約している。
spモードはIMEI?でdocomo端末のみに接続を許可するようになっているため、既存のspモード契約ではNexus 5をモバイルネットワークに接続できないため、上記ISPも同時に契約している。
なお、Xi契約ではmopera U ライトプラン(315円)を選ぶことはできない。
すでにspモードを契約している人がmopera Uを追加で契約した時、ISPのみの金額は次のとおりとなる。
明細 | 金額 |
spモード | 315円 |
mopera U スタンダードプラン | 525円 |
ISPセット割(spモード) | -157.5円 |
ISPセット割(mopera U) | -157.5円 |
合計 | 525円 |
210円増えることになるが、仮にspモードを解約したとしてもISPセット割もなくなるため、結局払うお金は525円となる。
さらに、spモード契約を契約すると、それまで使っていたメールアドレス(~@docomo.ne.jp)も使えなくなるため、mopera Uは追加で契約するのがよいだろう。
また、現時点でmopera Uでは「spモードメール」アプリ(または「ドコモメール」アプリ)にてspモードのメールを送受信を行うことができないため、キャリアのメールアドレスを利用する際はこちらの記事を参考にして、ドコモ以外のスマートフォンなどで送受信できるようにすると良いだろう。
続いて、mopera UのAPNを選択する。Nexus 5には予めdocomoの回線を利用した契約に合ったAPNが入っているため、一覧から「mopera U」を選択するだけでよい。
これで、パケット定額でLTE(+3G)回線を利用できた。
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2.2.2 au (Micro ICカード)
次に、Micro ICカードを挿し起動するも、2.1.2と同じ表示となった。そのため、まずAPNを追加する。
APN名は適当、APNとユーザー名は画像の通り。パスワードは「KpyrR6BP」ですw
また、各項目に下の画像の内容の情報を入力、選択する。
APNを保存した後、先ほど追加したAPNを選択する。
続いて、「電話」アプリにて、「*#*#4636#*#*」とダイヤルキーを押しサービスモードに入り、「携帯電話情報」を開くと、現在接続しているネットワークやその状態などが表示される。
下へスクロールすると、「優先ネットワークを設定」の項目があるので、「Unknown」を選択する。おそらく「LTE only」でも可能かと思われるが。
再び「端末の状態」を開くも、シグナルは検出できなかった。
ただ、こちらの記事のスペックに記載してあるとおり、LG-D821はLTE バンド1に対応しており、auはこの帯域においてLTEサービスを提供中である。
しかし、このエリアは現在かなり限定的であり、筆者の自宅はエリア外のため、そもそもauのネットワークを利用できないのか、本当に圏外であるかの判断ができない。
もし、限定されたエリアにお住まいで、上記の手順で検証できる場合は、コメントやTwitterのDM、メンションでも構わないので報告いただけたら幸いである。
3. まとめ
以上の検証により、- docomo・・・通話○、データ○
- au・・・・・・・・通話×、データ△(要検証)
の結果となった。
docomoについてはISPの契約のみで利用できたため、かなり敷居は低いと思われる。
上では述べていないが、テザリングも簡単に行うことができるため、これをメインにしてもいいと思える環境となった。
一方、au(KDDI)の方は通話に利用する方式がdocomo、Softbankと異なる(auはCDMA2000、d、SはW-CDMA)ため、やはりLG-D821(日本、及びその他の地域向け)では通話できなかった。
ハード側が非対応であればどうしようもないが、もしソフト側で閉じられているだけであれば、利用できる可能性が微レ存w
もっとも、ソフト改造を行えば電波法違反でしょっぴかれるかもしれないがw
docomoについてはISPの契約のみで利用できたため、かなり敷居は低いと思われる。
上では述べていないが、テザリングも簡単に行うことができるため、これをメインにしてもいいと思える環境となった。
一方、au(KDDI)の方は通話に利用する方式がdocomo、Softbankと異なる(auはCDMA2000、d、SはW-CDMA)ため、やはりLG-D821(日本、及びその他の地域向け)では通話できなかった。
ハード側が非対応であればどうしようもないが、もしソフト側で閉じられているだけであれば、利用できる可能性が微レ存w
もっとも、ソフト改造を行えば電波法違反でしょっぴかれるかもしれないがw
これで、通話用にこしらえたXperia VL(ピンク)は使わざるを得ず、売れなくなりましたw
まあ、解約金払ってでも来年の春にはMNPすることが決定したわけですけれどもww
弾GETwwwwwww(涙)
"auのiPhone 5にて利用のNano ICカードをNexus 5に挿して通話できたらいいなー"
返信削除私もそんな期待を持って検索したのですが、ダメなんですね
残念!
検証に感謝いたします。
lteは使えましたよ(d821にて)
返信削除emのNexusのCM見てふとubuntuというPC向けのOS(windowsのようなもの)がAndroid端末等にも対応して(確か)まったく同じソフトが動くような環境を構築できるように開発している中で公開されたテスト版がNexus向けのみだったのを思いだし、auはどうなんだろうかって思いググって到達した次第。
返信削除やはりauはガラパゴスと言われてきた中でさらにガラパゴスしているだけあって(とはいえ完全な独自規格ではなかったはず)そういう問題があるんですね。
そして上手く利用できてもSMS?(電話番号にてメールの送れるauでいうCメールの機能)やキャリアメールが送受信可能でないと複数台契約をしていない人は難しいですね。
突然の書き込みが長文となりすみません。
通話は出来ませんがLTEは普通に使えました!(D820)
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